動脈瘤
概要
動脈は体中に酸素や栄養を運ぶ血管ですが、高血圧、動脈硬化、外傷、動脈炎などによりこの血管の組織が弱くなり、動脈が血圧により内から外へ拡張しようとする力と、血管の筋肉や繊維による外から内への拮抗力(バランスを保とうとする力)の釣り合いが取れず、内から外へ拡張しようとする力が強くなった時に、本来の形状を維持できなくなり動脈にコブが出来たり膨張しりします。
動脈の内側の組織が壊れたり破れたりして、血管を形成する組織の層と層の間に血液が流れ込んだものを「解離性動脈瘤」と言います。拮抗作用を持つ血管の筋肉や繊維に障害が発生して動脈が膨張したものは「嚢(のう)状動脈瘤」または「紡錘状動脈瘤」となります。
動脈瘤が大きくなり動脈が破裂すると血液が体の中に漏れ出してしまい、血圧低下による生命の危機を招きます。また、動脈瘤の中に出来た血栓が流出すると細い末梢血管を詰まらせ、その先の組織に酸素が行き渡らなくなる為に、壊死を生じます。
治療
基本的には動脈瘤を切除して人工血管に置き換える手術を行ないます。
静脈瘤
概要
静脈を流れる血液は動脈と比べると勢いが弱い為、静脈には血液が心臓へ向かって正しく流れるように逆流を防止する弁が備わっておりますが、この弁の障害により静脈内に血液が滞ると静脈圧が上昇し、静脈が拡張してコブ状に隆起したり、蛇行したりします。
また、静脈内の組織の損傷や炎症などにより血栓が出来ると、さらに血流が悪くなり、範囲が広がります。
心臓から遠く、重力に逆らって血液を送る必要のある下肢に多く発生し(下肢静脈瘤)、生まれつきその因子(弁が弱い)を持っている人の他、長時間の立ち仕事が多い方や、妊婦、肥満の方に多く発生します。
治療
弁障害のある静脈を抜去(ストリッピング術)する事が再発率の最も低い方法です。他には硬化療法(静脈瘤を焼きつぶす)方法が主流です。
また、軽度の場合は静脈瘤用のサポートストッキングをはく事で、憎悪せず症状もとれます。














