心房中隔欠損症と心室中隔欠損症
概要
心臓は4つの部屋(左心房、右心房、左心室、右心室) に分かれておりますが、心臓の形成段階において、左右の心房を隔てる壁(中隔)が発達途上で完成しなかった事によるものを「心房中隔欠損症」と言い、心室では「心室中隔欠損症」と言います。
心房中隔欠損症
症状
先天性の心疾患のおよそ10%を占めております。30歳位までは無症状であることが多い為、成人では最も多い先天性心疾患と言われています。
主な症状は運動時の呼吸困難、動悸、疲れやすさなどが挙げられます。乳幼児期に心不全をきたすことは非常に少ないのですが、風邪をひきやすい傾向があります。
治療
短絡率(左心房から右心房へ流出する血液量の割合)が50%以下は軽症とされ、様子をみながら必要に応じて血栓の予防等を行なう程度であるが、50%を超える場合は欠損部分を塞ぐ手術が行なわれる。
心室中隔欠損症
症状
欠損の大きさにより症状の発生時期や病相が異なります。
・ 小さい欠損の場合は無症状であり、心雑音を生じるに留まります。
・中程度の欠損の場合は、肺高血圧、呼吸困難や、疲れやすい、などの症状がある。また乳幼児期に心不全をおこす事もあるが、内科的治療で済む事が多い。
・大きな欠損の場合は更に心不全やチアノーゼを見ます。また乳幼児期の哺乳力低下、体重増加不良、心不全、呼吸器不全をきたし、しばしば呼吸器感染をまねきます。
治療
小さいものはそのまま様子を見ながら心内膜炎を予防する程度であるが、中程度以上では欠損部を塞ぐ手術が行なわれる。但し肺高血圧症を伴う場合は、手術の成績は必ずしも良いとはいえない。














